私は受験に際してだけでなく、数々の重要なコンクール、演奏会の前にもピティナ・ピアノステップにお世話になって参りました。ピアノを演奏する全ての人が、自宅でたくさん練習するのは当然のことですが、自分一人で、あるいは家族や先生など身近な人の前で演奏するのと、不特定多数のシビアなお客様の前で演奏することは全く違うものです。特に受験という人生をかけた、最も重いプレッシャーのかかる本番において、いつも通りの演奏をするのは非常に困難です。しかしいついかなる場合、どのようなピアノでどのようなホールであっても瞬時に対応し、自分の世界を表出することは演奏家にとって大変重要なことです。私は受験という大舞台に向けてそのような訓練をステップを積むことで受けさせていただきました。受験という近い目標だけでなく、将来素晴らしい演奏家になることを目指すためにも、たくさんの本番を経験することはとても貴重な体験になることと思います。