ステップを活用し始めた頃のこと。生徒が受付でもらったパスポートを預かり、偶然"MY STAGE（演奏の記録）"のページを見つけたことがきっかけでした。「大きくなって見返したとき、いい想い出になるかな？」と何気なく思い、ちょうど開催が終わっていた発表会の記録を書きこみました。すると生徒がとても喜んで、ステップやコンペの記録はもちろん、発表会や他のコンクールなど、ステージに上がる度に「先生、パスポート書いて！」と持って来るようになりました。そうすると、あっという間に演奏の記録のページがなくなり、コピーして貼り付けるようになりました。後にわかったことですが、子供たちは、私が指導者のコメントの横にシールなどでデコレーションしたのが嬉しかったようで、みんなのお目当はそれだったようです（笑）

最近はステップの後に、生徒と一緒に過去のページをめくることも増えてきました。「この発表会での曲は、苦労したね！」「初めてSをもらったのは、この時！懐かしい...！」など、次々に想い出がたくさん蘇ります。また、スタートの頃からの記録を順番に辿ると、ミュージックプレーヤーからスタートしたアンサンブルもお友達と連弾ができるようになったり、2台のピアノを経験したり、1つずつステップアップして来たことが分かります。演奏の記録を1冊のピティナ・パスポートにまとめることで、生徒自身が成長を感じられる大切な記録帳になっているように思います。