ピティナ・ピアノステップ

音楽の喜びを広げ、ピアノ継続の道を拓く「アンサンブル」の力

音楽の喜びを広げ、ピアノ継続の道を拓く「アンサンブル」の力

ピアノソロだけでなく様々な楽器編成で参加できるのが、ピティナ・ピアノステップの魅力の一つ。音楽表現の幅が広がるアンサンブル体験は、指導者からも参加者からも人気が高く、他楽器との共演で参加する方の数は年々増加しています。
今回は、長年ステップでアンサンブル体験に参加してきた田中優希さんと片岡裕子先生に、アンサンブルの魅力や効用を伺いました。

田中優希さん(中学3年生/今回で継続表彰10回を受賞)

初めてアンサンブルを体験は小学2年生のころで、それ以来ずっと長崎ステップのアンサンブル企画に参加し続けています。小さい頃はヴァイオリンやチェロと共に一つの音楽を作ることに苦労しましたが、そのぶん本番で息が合ったときの達成感はひとしおで、深く心に残っています。
10回表彰を目指して今まで頑張ってきて、今年のステップで達成することができました。中学3年生なので受験もあるし、「今年で終わりかな」と思っていましたが、共演者の方から「来年も出る?」と声をかけてもらい、これからもピアノを続けたいと思うようになりました。共演者の方には、これまでにも学業などが忙しい時期に励まして頂き、それがピアノを継続する原動力になっていたので、感謝しています。

片岡裕子先生(指導会員)

優希くんには、早い時期からピアノソロにとどまらない様々な体験をさせてあげたいと思い、アンサンブル体験を提案しました。弦楽器と共に演奏することで、ピアノだけでは表現できない音楽に触れられますし、プロの奏者にサポートして頂くことで耳がよく育っていくと感じます。
子どもたちが取り組めるトリオの楽譜はあまり多くないので、優希くんに「好きな曲はない?」と聞いたところ、挙がったのはゆずの『栄光の架橋』。生徒が弾きたい曲を弾かせてあげることが自分の務めだと思い、CDを聞きながら編曲しました。思い入れのある曲だったので優希くんも熱心に練習してくれて、受験の忙しさを感じさせない、一体感ある演奏になりました。ソロだけを練習していたら、もしかしたら優希くんもピアノを続けるのが苦しくなっていたかもしれません。アンサンブルがあったからこそ、楽しみながらピアノを続けてこられたと思います。

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