アドバイザーは手で語る 多田真理先生
ステップの開催は年間約550地区。のべ1,800名に及ぶ先生方がアドバイザーとして各地へ飛び回っています。
「音楽と共に人生を歩む参加者を、目一杯応援したい」。 これが全国のアドバイザーに共通した想いです。 そしてそれはステップが目指す在り方でもあります。
多田 真理先生(正会員/東京都)
2016年よりアドバイザーを務める
本番だからこそ、芽生える感情がある
私自身、小さい頃からコンペティションに出場し、ステップは大学受験の為に活用していました。受験も含め「本番」は何が起こるかわからない一発勝負です。本番で日頃の努力を発揮するには、ステージで予測不能なアクシデントが起こったときに自分がどのような心理状態に陥るかを知り、そしてその状況への対処方法を学んでいく必要があります。さらに、本番で演奏するピアノの機種やホールの環境は普段の練習とは異なります。日常と違った環境が用意されているステップを受けることで、そういった多様性へ慣れる訓練にもなります。ステージの場数を踏むことでその分だけ経験値を積むことができますし、得るものも多いでしょう。
また、日頃のレッスンでは指導者の先生と生徒さん2人だけの空間になりがちです。ステップの会場で、同世代がピアノを弾いている姿を見ることは刺激にもなりますし、「悔しい」「嬉しい」といった感情もステージ上での演奏によって獲得できるものだと思います。
本番への調整と挑戦を重ねる場として、ぜひステップを「活用」してほしいと思っています。