アドバイザーは手で語る 多胡まきゑ先生
ステップの開催は年間約580地区。のべ2000名を超える先生方がアドバイザーとしてご協力くださっています。アドバイザーの先生方が何を思い、感じ、アドバイスを記すのか、その根源を探ります。
多胡まきゑ先生(正会員/大阪府)
ピアノを、音楽を、人生の一部にしてほしい
ステップアドバイザーを務める際には、「褒めること」を第一に考えています。子供から大人まで、ピアノを学んでいる人誰もが舞台に立つことができ、日々頑張ってきたことを評価してもらえること、それがステップの最大の魅力です。楽しんで演奏することが最も大事なので、頑張ってきたことを認め、良いところを伸ばすためにはこうしたら良いのでは、と次に繋げるためのアドバイスをすることをいつも心がけています。また全国の行ったことのない街を訪れることができ、その土地土地で活躍されている先生方と交流を深め、指導者としての見聞を広げられることは、私自身にとっても素晴らしい経験となっていると感じています。
普段の指導においては、とにかく生徒の顔をよく見るようにしています。楽しんで弾いてる? そろそろ飽きてきたかな? など生徒の心は目を見ればすぐ分かります。
小さい頃から塾に通う子供が増え、「ピアノと受験勉強・部活動の両立」が最も難しい問題であると感じています。受験期になるとピアノを離れてしまう生徒も少なくはありません。勉強とピアノの両立は難しいですが、練習時間については「一日何時間練習しなさい」とは言わないようにしています。子供にとって、外でお友達と遊び、楽しい経験を通して感性を磨く事は、勉強や習い事と同じぐらい大切です。勉強・遊び・練習の習慣を身につけ、ピアノを生活、そして人生の一部にしていってほしいと願っています。