アドバイザーは手で語る 中田穂波先生
ステップの開催は年間約500地区。のべ1500名の先生方がアドバイザーとしてご協力くださっています。アドバイザーの先生方が何を思い、感じ、アドバイスを記すのか、その根源を探ります。
中田穂波先生(正会員/大阪府)
メッセージ、講評、トークコンサート 三位一体で音楽の力を伝えたい
メッセージを書くときは、子どもの可能性を出来る限り引き出し、次にまた参加する勇気を持ってもらえるよう、応援の気持ちで言葉を選びます。 講評では、楽曲に対してイマジネーションをふくらませる習慣が足りないことを示唆するなど、少し厳し目の意見も申し上げます。
トークコンサートは、かつては大人向けの定番曲で構成していましたが、最近はステップ課題曲や小曲を意識し、手拍子や歌で演奏に加われる参加型を心がけています。客席が硬いなと感じた時は、トークを少し余分に挟んでみたり。自分の満足ではなく、聞いている人に喜ばれる音楽を目指したいですね。
私は手を壊していたとき、やはり手の故障から復帰したマレイ・ペライアの来日公演で、「また弾ける喜び」をペライアが全身から発していたのを目の当たりにして、大きな勇気をもらいました。自分の音楽に、人の心に届く何者かがあるかどうか、常に自問したいものです。 トークコンサートを通じて、「メッセージ」「講評」「コンサート」の3つがワンセットだからこそ皆さんに伝えられるものがあるのではと考えています。
(会報318号より)
あなたがこれまで受け取った中で心に残っているアドバイザーのメッセージや、アドバイスに関する印象的なエピソードや要望がありましたら、ぜひお聞かせください!
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