アドバイザーは手で語る 羽田正明先生
ステップの開催は年間約500地区。のべ1500名の先生方がアドバイザーとしてご協力くださっています。アドバイザーの先生方が何を思い、感じ、アドバイスを記すのか、その根源を探ります。
羽田正明先生(正会員/埼玉県)
その場で参加者とキャッチボールできるのが最大の価値
コンクール会場では、出演者はお互いにライバル で、勝つか負けるか、という関係になってしまいますが、ステップでは、みんなで出演者を応援しようという空気になるのが良いですね。
アドバイザーとしてそういう中で仕事ができるのはとても幸せです。ですからステップでは、演奏以外の情報を意識する余裕があると思います。舞台に出てくる歩き方や様子からも、さまざまな情報を受け取れます。また、受験生の部や、初参加者ばかりが集まる部を編成する工夫もあり、アドバイザーと参加者のキャッチボールがよりスムーズになります。
なんといっても、60字コメントは、しっかり漏らさず聴くようにし「ちゃんとできていましたよ!」とか「こうするといいよ!」と、文字通り、ボールを返します。ステーションによっては、60字コメントを事前にコピーしてくださったところもありました。
コンクールで、結果が出た後に参加者からお手紙をいただくことはありますが、ステップはリアルタイムにその場でキャッチボールができるのが大きな価値だということを、もっと皆さんに知っていただきたいです。アドバイザーとの質疑応答や、楽譜にメッセージを書き込む企画もあるそうですが、そうしたステップならではのコミュニケーションがもっと 広がるとよいですね。
(会報320号より)
あなたがこれまで受け取った中で心に残っているアドバイザーのメッセージや、アドバイスに関する印象的なエピソードや要望がありましたら、ぜひお聞かせください!
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