普段のレッスンの様子を想像してあげること

ステップでは、参加者は自分の好きな曲を選び、特に大人の方は、本当に一生懸命弾いてくれます。それだけで素晴らしいと思います。

舞台に立つのが大変なことは私自身もよく分かっているつもりです。だから、演奏がうまく行っていなかったとしても、レッスンではこれくらい弾けていたんだろうな、と想像してあげます。そして、舞台での失敗はあまり追求せず、よかったことを取り上げてメッセージに書き込みます。

例えば「響き」について批評しすぎないほうがよいこともあり、その場合、最後まで弾いた、暗譜で弾いた、何年ぶりの舞台に立った、という点にフォーカスします。

アドバイザーとして、他の習い事との関係の中でピアノを続けてもらうために何ができるか、考えるようにしています。私の場合、曲の細かい要素への指摘も大事ですが、それは横におき、普段の練習の仕方や、グランドピアノで弾く時の注意点などをアドバイスすることもあります。

（会報318号より）