アドバイザーは手で語る 味埜裕子先生
ステップの開催は年間約500地区。のべ1500名の先生方がアドバイザーとしてご協力くださっています。アドバイザーの先生方が何を思い、感じ、アドバイスを記すのか、その根源を探ります。
味埜裕子先生(正会員/東京都)
コンクール審査の経験はあったものの、ステップのアドバイザーではまったく新しい経験をすることになりました。年齢から編成まで、より多様な参加者と向き合うことになり、一人一人の目的・段階に沿ってコメントを書き分けることが求められます。
そのために、セミナーなどに積極的に参加して自分自身の「引き出し」を増やす努力をしています。 一般に、参加者がどのようなバックグラウンドを持つかがわかると、アドバイザーはより適切なメッセージを書くことができます。
ぜひ演奏者は「60字コメント」を充分に活用して、ステップに出演する目的や自分の目標をアドバイザーに伝えていただきたいと思います。 私の生徒も、ステップに参加してあたたかいコメントがもらえると、それを励みにしてグンと伸びることがあります。
またステップというシステムのおかげで、子どものときから室内楽を演奏する機会に恵まれ、大人も驚くほどに堂々とアンサンブルできる子どもも増えています。ある地区で、怪我のため松葉杖をついてステップに参加した中学生がいました。怪我をしていてもステージに上りたいという参加者の意気込みと、それを受け入れるステップというシステムに心を打たれました。
コンクールでは考えられないことです。そんなステップにアドバイザーとしてかかわれることをたいへん嬉しく思います。
(会報318号より)
あなたがこれまで受け取った中で心に残っているアドバイザーのメッセージや、アドバイスに関する印象的なエピソードや要望がありましたら、ぜひお聞かせください!
アンケートはこちら