アドバイザーは手で語る 福留真循先生
ステップの開催は年間約500地区。のべ1500名の先生方がアドバイザーとしてご協力くださっています。アドバイザーの先生方が何を思い、感じ、アドバイスを記すのか、その根源を探ります。
福留真循先生(正会員/滋賀県)
ステージは、緊張を練習する場!
ステップのメッセージを書く際には分かりやすい言葉で、あくまでも当日の演奏に対してのコメントとなるよう心掛けています。アドバイザーが参加者の演奏を聴くのは、ステップ当日の1度きりです。その方の練習の経過や曲の弾きこみ具合については、練習をしている本人や日々レッスンをおこなっている指導者の先生が一番理解されていると思います。
もちろんステップ当日のステージでは全力を出して演奏していただきたいのですが、アドバイザーのメッセージがその方の演奏への絶対的な評価として捉えず、ステップが終わった後の練習やレッスンへと繋がる参考にしてほしいです。
コンペもステップも人前で演奏するからには、真剣に練習をして準備してほしいと思います。よく「ステージに立つ回数を重ねると緊張しなくなる」や「場馴れする」といったフレーズを聞きますが、個人的にはそのように捉えておりません。緊張がなくなるのではなく、むしろステージに立つことは緊張する練習と捉えることが重要ではないでしょうか?
緊張した自分のパフォーマンスを知ることによって、普段「緊張していなかった」練習でも、本番と同じくらい「緊張できる」ようになるのです。とにかく、本番の怖さを知ることが一番大事ですね。
(会報324号より)
あなたがこれまで受け取った中で心に残っているアドバイザーのメッセージや、アドバイスに関する印象的なエピソードや要望がありましたら、ぜひお聞かせください!
アンケートはこちら