ピティナ・ピアノステップ

アドバイザーは手で語る 岡田将先生

アドバイザーは手で語る

ステップの開催は年間約500地区。のべ1500名の先生方がアドバイザーとしてご協力くださっています。アドバイザーの先生方が何を思い、感じ、アドバイスを記すのか、その根源を探ります。

岡田将先生(正会員/兵庫県)

人生経験を重ねることで、音色は豊かになる

アドバイザーとしてメッセージを書く際には、参加者の演奏の「良い部分」を見つけようと心がけています。ステップの参加者を見ていると、演奏の良い部分を自覚した上で表現できている人が少ないな、と感じることがあります。自身の演奏を客観視しようとしても、先に嫌な部分ばかりが目につき、胸を張って「長所」を述べることができる人は多くはないのではないでしょうか。

せっかくですから、ステップのアドバイザーから受け取るコメントを通して自身の演奏の良い所に気がつき、そこを伸ばすことで自信をつけていってほしいです。ステップ参加者のなかで印象的だったのは、大人の方の演奏でした。そこには、テクニック以上に心に訴えかけるものがありました。年齢そして人生経験を重ねることで、自分の良い所を認識し、音色に「深み」がでてくるのではないかと思います。

梅田冬季ステップのトークコンサートでは、モーツァルトを選曲しました。(ピアノ・ソナタ第5番K.283)年齢によって弾きたい曲や得意な曲が変わっていくなかで、「モーツァルトを演奏する」ということは私にとって新しい試みでした。

もちろん、お客さんからのリクエストにお応えして選曲をしておりますが、同時に自分自身にとっても常に新しい曲に挑戦し、勉強する場としていきたいと考えています。

(会報326号より)

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