こんなステージ発見しました!特別編vol.4

ピアノ学習の継続を応援する~ピティナ・ピアノステップ~。
ステップに参加される方の中には、ステージポイントが100ポイント以上の方がなんと50名以上もいらっしゃるのをご存知でしょうか?この特別編では、継続100回表彰を受けられた方のお人柄に迫るだけでなく、継続学習のヒントもいただきます!

50歳を過ぎてピアノを再開し、6/15本郷6月地区にてピティナ史上最多の継続表彰500回を達成された川村さん!30年のブランクを経ても衰えない『ピアノへの情熱』を支えているものは何なのでしょうか。
ピアノを再開したいと思い、少し早く仕事をリタイアしました。
ピティナのステップに初めて参加したのは52歳のとき。友人の紹介がきっかけでした。
最初は不安もありましたが「ステップは何歳から始めても大丈夫!」と前向きな気持ちです。
指導者以外の先生が講評を書いてくださるのが新鮮でした。さらに参加するとポイントもつく!励みになるシステムだと思いました。
また、毎回違う曲を暗譜で弾かないといけないと思い込んでいたのですが、先輩から「暗譜でなくても良い」「同じ曲でも参加できる」ということを聞きました。参加のハードルがぐっと下がったこともステップの継続参加を後押ししてくれました。

ピアノは1人でコツコツ向き合う孤独な楽器です。
ですが、ステップの参加を重ねるうちに、顔なじみの参加者やグランミューズの先輩たちとの交流も増え、音楽の輪が広がりました。グランミューズサロン終了後に、同じピアノ愛好家と語り合う時間は大きな支えです。初めはひとりで続けていたステップも、今は月に3回のペースで出演するようになりました。
サロン型ステップでは、アドバイザーの先生との直接のやりとりも貴重な経験。ステージのたびに丁寧な講評が返ってきて、それが次の挑戦へと繋がっていきます。
「ピアノが好き」それだけなんです。ピアノを弾かなかった期間もありましたが、本音は弾きたくて弾きたくて仕方なかった。
ピアノは到達点がない。だからこそ、面白い。今も「ピアノをもっと知りたい」という気持ちがあります。ステップ参加後に新たな課題を見つけて、次にどう工夫するかを考えるのが楽しいです。表現の仕方を探って、審査員の先生にどう伝わったかを知るのも面白いです。
今年は、公開録音コンサートの出演者オーディションに合格し、東音ホールでの演奏機会を頂くというとても嬉しい出来事がありました。いつか“ステップ最高年齢参加者”を目指したいと思っています。


前回の継続表彰300回受賞から約3年半、6/1新百合ヶ丘コンチェルト地区にて400回表彰を受賞されました!初めてのステップ参加から21年、多忙を極める医師のお仕事と両立してピアノを継続されてきた中村さん。その原動力はどこから来るのか、お話を伺いました。
年齢を重ねるにつれて、いつまで元気に弾けるだろうかと思うようになりました。
親が介護になり、友達も大きな病気になったりしています。自分自身も2018年の冬に脳出血を起こしていて、その時死んでもおかしくない状況でした。明日が来るというのは当たり前のことではない。やりたいことはやれるうちに全部やらないとだめだ、という考えに至るようになりました。
17世紀フランスの作曲家ダンブリュイの歌曲『木々の穏やかな静寂(Le doux silence de nos bois)』のなかに、“Ne perdons pas un moment des beaux jours(この美しい日々を一瞬たりとも無駄にしないように)”という歌詞があります。人生には限りがありますから、まさにこの美しい日々を一瞬たりとも無駄にしないように生きたいし、弾きたいと思っています。

自分の音源をできるだけ多くYouTube上に残したいと思っています。自分が生きていた証を残したいという想いと、プロの演奏家だけでなく私たちアマチュア愛好家も含めたできるだけ多くの“誰か”がその作品を演奏する累積によって、作品は後世に残っていくわけですから、「作品を後世に残すことに微力ながらも貢献したい」という使命感があります。
緊張の制御の仕方は概ねわかってきたと思います。リハではやっぱり緊張しましたが、予定したことを予定通り再現することを考えながら弾きました。本業のお仕事と一緒で、100%失敗しないなどということはありません。しかし、失敗した時にどうやってリカバリーするかまできちんと想定を組んでおくと、実は緊張している暇がないということに気づきます。
コンチェルトステップが今後もあれば、モーツァルトの23番をぜひ全楽章コンプリートしたいです。
また所有しているチェンバロを、古楽器の普及や若い演奏家への活動支援の目的で貸し出すことも始めています。


現在、カルチャーセンターで幅広い層へピアノ指導を行う傍ら、リサイタルなどのソロ活動を続けている直江さん。6/21紀尾井ステップにて200回継続表彰を受賞されました!音楽と共に歩み続けるたゆまぬ探求心に迫りました。
曲の本質に迫りたい、自他ともに納得できる演奏がしたいと思っています。
音楽は自己表現の形で、ステップに出るたびに、自分への要求がどんどん上がっていきます。そびえたつ山を一歩一歩登るしかない。常に“自分を追究する旅”でもあります。
ステップへの初参加は30年以上前。最初はコンサートのリハーサル代わりに参加していました。はじめから100回、200回を目指そうとは思っておらず、回数を聞くと自分でもびっくりします。200回を迎えても、演奏や精神面が楽になることはありません。年齢を重ねるごとに、気力・体力の維持も求められ、今ではステップ本番に向けてより入念な準備を心がけるようになりました。

「継続は裏切らない」と思っています。 辛いこと、苦しいこと、この先いつまで続けられるのか、やって意味があるのか、それは葛藤の連続です。でも、そのたびに良き友人や指導者との出会いがあり、一歩外に出たからこそ巡り合えたご縁が今の私を支えています。 そして、100回の練習よりも1回の本番。緊張や不安に向き合い本番を終えると、必ず収穫があったと思えます。生徒さんにも「はじめの一歩があるから次がある。迷っているなら、まず一歩踏み出してから考えてもいいのでは」と伝えています。
明確なゴールは決めていませんが、人生の岐路に立った時、その時々で自分にとって最良の道を選んでいきたいと思っています。これまでリサイタルやソロ活動をライフワークとして続けてきたように、今後も自分なりの発信を続けていきたいです。その活動を通じ、演奏を聴いてくださった方に勇気や元気を届けられる瞬間があれば嬉しいです。
音楽には“これでいい”という正解がありません。人生と同じように迷いの連続です。だからこそ、終わりのない世界をどこまでも探究していきたいです。


今後もこちらの特別編を通して、100ポイント以上の方へ迫ってまいります。みなさんの言葉があなたへのステップ参加の後押し、また継続学習の応援になれば幸いです。どうぞお楽しみに!

継続してピアノを学び、人前での演奏にチャレンジしたことをたたえ、ステップのステージの節目ごとに表彰を行い、表彰状と記念品を授与します。
18歳以下の継続表彰者へは、学校長あての継続表彰報告書を作成し、継続表彰状とともにお渡ししています。学校への報告は自己申告制ですので、必要事項を記入し、担任の先生などにお渡しください。
また、内申書への添付など、学校・教育機関への提出が必要な方へ、継続表彰報告書とは別に、 証明書の発行も行っています。目的に合わせてご活用ください。