30年特別連載「続けてきたから、今がある」 Vol.2 藤脇 智恵子さん

-ピアノとともに、ステップとともに-
ステップの30年は、多くのピアノ学習者のみなさまがピアノを「続けてきた」30年でもあります。30年の節目に、学業や仕事、家庭生活の励みとしてピアノとステップ参加を続けている方々をご紹介します。
ピアノ歴と、現在のピアノとのかかわり方を教えてください。
4歳から5年ほど習ったのち、受験や部活動で長らく中断していましたが、社会人になってからレッスンを再開しましたので、ピアノ歴は通算で25年以上になります。中断していたときも学校内の合唱コンクールの伴奏をしたり、家で好きな曲を弾いたりしていましたが、レッスンを再開したいと思ったきっかけは、社会人になる直前にNHKで放送された「フジコ~あるピアニストの軌跡」でフジコ・ヘミングさんの演奏を聴いて感銘を受けたからです。
現在は第一生命保険株式会社CX推進部 消費者志向推進室にて室長を務めています。学校や企業等での消費者教育・金融保険教育の出張授業や研修などを通じ、金融リテラシーの向上に貢献できることに大きなやりがいを感じています。
仕事のかたわら週1回レッスンを受けていて、本番は教室の発表会とステップで年に2回ほど。自分の好きなソロ曲に取り組む一方で、10年来のパートナーとの「連弾」をライフワークにしています。相手は同じ教室に通う17歳下の男性で、彼がまだ高校生だった頃から現在までペアを続けています。また、ピアノやオーケストラのコンサート、バレエを観に行くのも好きで頻繁に足を運んでおり、一流の音色から刺激を受ける時間を大切にしています。
どのような生活リズムで練習時間を確保していますか?
土曜日のレッスン前に集中して2時間ほど練習をしています。平日は出張や仕事で遅くなることも多くなかなか時間が取れませんが、週に1回は1時間くらい練習するようにしています。また、少しでも曲を頭に入れるため、出張や旅行先に楽譜を持参したり、スタジオを借りて練習することもあります。
どんなに疲れている日でも、ピアノに向かうと不思議と「無の境地」に入り、深く集中することができます。私にとって最高のストレス解消であり、一日をリセットして心身をすっきりさせることができます。
ピアノを続けていることが、お仕事にプラスになったと感じる場面はありますか?
「締め切りから逆算してやり遂げる力」と「レジリエンス(精神的回復力)」が養われたと思います。発表会やピティナのステップなど、目標に向かって期日までに曲を完成させることは、仕事の進め方と同じです。練習で「無」になる時間は、仕事が忙しい中でとてもよい気分転換、セルフケアになっていると思います。
また、連弾は「連帯責任」なので、相手がいるからこそ中途半端な準備はできない、迷惑をかけられないと思いますし、「相手の呼吸に合わせ、いっしょに目標へ向かう力」も、仕事でのチームワークに似ており、役立っていると思います。
これまでで最も心に残っている瞬間を教えてください。
私は1冊の楽譜のすべての曲をやりきる全曲制覇に喜びを感じるタイプなので、中でも大好きなショパンのワルツとノクターンをすべて弾き終えたときはとてもうれしかったです。また、連弾のパートナーが見つけてきたドヴォルザークの交響曲第8番の連弾楽譜の全楽章を弾ききって全曲制覇したときは、これまでにない達成感がありました。現在は、バッハのパルティータの全曲制覇に挑戦中で、ゴールが見えてきたところです。
あなたにとってステップはどのようなステージですか?
日常とは異なる趣味の世界で、純粋に音楽と向き合ってきた成果を確認できる大切な場所です。仕事とは別の達成感を味わえ、目標を完遂する喜びは何物にも代えがたい幸せです。
ステージ特有の緊張感の中で集中し、演奏を終えた瞬間の爽快感は、私にとって最高のデトックス。明日からまた前向きに歩むための、大切なエネルギーチャージの場所になっています。また、他の出演者の演奏を聴いて「次はこの曲を弾いてみたい」とモチベーションアップにもつながる大切な時間です。

「毎年ステップに参加することが、私の生活のリズムになっています」 「ステップで出会った仲間と、今も一緒に音楽を楽しんでいます」 「親子3世代でステップに参加しています」そんな、あなたのストーリーをお聞かせください。ピアノを続けること、ステージに立ち続けることで得られた喜びや発見、そして日々の充実。その経験が、これからステップに参加する方々の励みになるはずです。
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