30年特別連載「続けてきたから、今がある」 Vol.7 渡辺 知恵さん

-ピアノとともに、ステップとともに-
ステップの30年は、多くのピアノ学習者のみなさまがピアノを「続けてきた」30年でもあります。30年の節目に、学業や仕事、家庭生活の励みとしてピアノとステップ参加を続けている方々をご紹介します。
ピアノ歴と、現在のピアノとのかかわり方を教えてください。
ピアノ歴は30年以上、ずっと教室に通い続けています。レッスンは月に1〜2回のペースで、指のリハビリ、頭の体操、認知予防を兼ねてコツコツとやっています。また、地元青森をはじめ、弘前や八戸で開催されるステップに年1回は参加して、人前で弾くことを毎年の目標にしています。
お仕事と両立するために、どのように練習時間を確保していますか?
2021年にうつ病を発症し現在も通院治療中ですが、2024年に医薬品登録販売の資格を取得し、現在はドラッグストアで医薬品登録販売員として接客の仕事をしています。
朝から夕方までのシフト制のため、練習時間は仕事がある日は15分程度。休みの日は30分程度を自分の生活リズムの中で見つけて弾いています。
日常生活を送る上で、モヤモヤした気持ちになると自然とピアノに向かっている自分がいます。練習曲や好きな曲を10分弾いただけでもストレスが解消されます。レッスンの前後に曲について調べたり、楽譜に書き込みをしたりといった過程で1つのことに集中すると、自然と辛いことも忘れられます。
指導者の先生との関係性について教えてください。
現在もお世話になっている松山順子先生との出会いは、今から約30年前のこと。別の教室からの転入で緊張していましたが、温かく迎え入れてくださいました。
自分が弾けなくて叱られたことも時にはありましたが、レッスン室を出る時には笑顔で、「やってみてね」「また来週ね」と声を掛けてくれる。学生時代、社会人になりたての頃、体調を崩した時期など、どんな時でも無理のない範囲でレッスンを組んでくださり、「片手しかやれなかった」と言っても「やれた分だけでもレッスンしよう」って言ってくれる先生です。
昔も今も変わらず、分からないことは気兼ねなく質問できて、納得する演奏ができるまでとことん付き合ってくれて、上手く弾けた時にはたくさん褒めてくれる松山先生だからこそ、通い続けてこれたと思います。先生が教室を続ける限り、私もこれからもずっと通い続けます。
ピアノを弾いていて心に残っている瞬間を教えてください。
ピアノがまだまだ未熟だった学生時代、父方の祖母に発表会に来てもらったこと。そして2017年に横浜で開催されたステップに参加し、母方の祖母に来てもらったことです。ステップの時は「見上げてごらん夜の星を」を聴いてもらいました。ピアノを通して、祖母孝行ができたことが印象に残っています。
あなたにとってステップはどのようなステージですか?
ステップとの出逢いは、2017年に八戸地区に参加したのがきっかけです。ステップに出るまでは、人前で弾くのは発表会だけでした。
ステップでは、全国各地からアドバイザーの先生方が来られ、短時間で自分の演奏を聴き、分析・評価・コメントを書いてくださいます。努力した分だけ評価やコメントとして自分に返ってくる、私の大好きなステージです。
大人になると、人前に出る機会が減り、勇気も必要になります。自分がうつ病になった時も、人前に出ていくことができなくなりました。そんな中いつも側にあったピアノと、ステップというステージに背中を押され、人前に出る勇気をもらいました。私にとってステップは、ピアノを続けていくための「生きがいの場所」の1つになっています。
参加後は必ずパスポートを先生に預け、コメントを書いてもらいます。「毎年ステップに参加することが、私の生活のリズムになっています」 「ステップで出会った仲間と、今も一緒に音楽を楽しんでいます」 「親子3世代でステップに参加しています」そんな、あなたのストーリーをお聞かせください。ピアノを続けること、ステージに立ち続けることで得られた喜びや発見、そして日々の充実。その経験が、これからステップに参加する方々の励みになるはずです。
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