30年特別連載「続けてきたから、今がある」 Vol.9 加藤 優衣さん

-ピアノとともに、ステップとともに-
ステップの30年は、多くのピアノ学習者のみなさまがピアノを「続けてきた」30年でもあります。30年の節目に、学業や仕事、家庭生活の励みとしてピアノとステップ参加を続けている方々をご紹介します。
ピアノ歴と、現在のピアノとのかかわり方を教えてください。
周りにいた素敵なお姉さんたちが皆ピアノを習っており、「私も弾いてみたい」と思ったことがきっかけで、5歳からピアノを始めました。以来17年、髙木久美子先生に師事しています。
小学生の頃からピアノや歌、そして子どもが大好きで、「音楽の得意な保育者になること」がずっと変わらない夢でした。中学・高校では合唱部に所属し、スーパーアドバイザーや学生指揮者などの役職を経験したことで、音楽性だけでなくリーダーシップも養うことができました。
音楽に恵まれた環境で学びたいと思い、音楽大学附属高校・音楽大学附属短期大学へ進学し、念願だった保育士資格と幼稚園教諭免許を取得しました。現在は鼓笛隊活動のある保育園で保育者として勤務しています。日々の保育の中でリトミックを取り入れたり、乳児の頃から指揮や様々な楽器に親しんでもらえる工夫をしながら子どもたちに音楽の楽しさを伝えています。仕事では毎日童謡などを演奏していますが、現在も継続してクラシックに取り組んでいます。
ピティナ・ピアノコンペティションには長年挑戦し、A1~F級コンプリート賞が創設された年に、教室内で初めてコンプリート賞をいただきました。結果だけでなく、継続して挑戦し続けてきた過程を評価していただけたことが大変嬉しかったです。また、コンプリート賞の先駆けとなれたことにも喜びを感じ、その経験をきっかけに、現在は23ステップコンプリートとのWコンプリートを目標の一つとして取り組んでいます。
ピアノを続けていることが、お仕事にプラスになったと感じる場面はありますか?
これまで数多くのステージに出演してきたことで、人前に立つ度胸や、緊張する場面でも自分の経験を信じて落ち着いて物事に向き合う力が身についたと感じます。長年ステージで演奏を続けてきたことは、現在の自分自身の大きな心の支えとなっています。
また、ピアノを通してさまざまな年代の方とかかわる機会をいただきました。中でも恩師の髙木先生からは、ピアノの技術だけでなく、礼儀や人との関わり方についても多くのことを教えていただきました。そうした学びが、現在のコミュニケーション力の土台になっていると感じています。今後もさまざまな出会いやご縁を大切にしながら、世代を超えたつながりの中で多くのことを学び、自分自身の成長につなげていきたいと思います。
ピアノを弾いていて心に残っている瞬間を教えてください。
もっとも思い出深く印象に残っているのは、13年越しに父と連弾をしたことです。私がピアノを習い始めて2年目に、発表会で一度父と連弾をしたことがありました。当時の私はまだ幼く、指もしっかりしていなかったため、ピアノ未経験の父と互いに支え合いながら演奏しました。その後成長し、60回表彰という節目に再び父と連弾をすることを決めました。父が演奏するのは幼い頃の発表会以来でしたが、自宅で一緒に練習を重ね、さらに髙木先生のご指導を受ける中で、みるみる上達していく姿に感銘を受けました。
そして本番では、今度は私が父をリードしながら演奏することができ、父の努力と自身の成長にとても感動しました。また、いつもご指導いただいている髙木先生の前で、13年越しに父との連弾を披露できたこと、そしていつも支え応援してくれている母や祖母にもその演奏を聴いてもらえたことは、私にとってかけがえのない喜びでした。家族への感謝とピアノを続けてきたことの意味を改めて感じることができた、大変思い出深い経験です。
あなたにとってステップとはどんなステージですか?
ステップは、私のピアノ人生において欠かせない存在です。日々の練習はもちろん、コンクールやコンサートに出演する際にも、「どのようにステップを活用しようか」と考えながら取り組んでいます。自分の演奏を客観的に見つめ直す機会であると同時に、新たな目標や課題を見つけることができる大切なステージです。また、室内楽やサロンステップ、ご当地シールなどの企画も毎回楽しみにしており、演奏の場としてだけでなく、ピアノを続けるモチベーションや楽しみを与えてくれ、私のピアノ人生に彩りを添えてくれる、大好きなステージです。
社会人となり、以前に比べて練習時間の確保が難しくなった今でも、ピアノが大好きで続けていきたいという思いは変わりません。ステージで演奏させていただけること自体が幸せであり、その喜びを改めて実感できる場所でもあります。これからもステップを活用しながら、多くのことを学び、音楽に親しみ続けていきたいと思います。そして、日々の保育や子どもたちとの音楽活動にも、その経験を生かしていけたら嬉しいです。
17年来の恩師、髙木久美子先生と
今まで参加してきたステップ53回分の名前カード「毎年ステップに参加することが、私の生活のリズムになっています」 「ステップで出会った仲間と、今も一緒に音楽を楽しんでいます」 「親子3世代でステップに参加しています」そんな、あなたのストーリーをお聞かせください。ピアノを続けること、ステージに立ち続けることで得られた喜びや発見、そして日々の充実。その経験が、これからステップに参加する方々の励みになるはずです。
インタビューにご協力いただける方を大募集!ご協力くださる方はこちらフォームからご連絡ください。



