ピティナ・ピアノステップ

グランミューズインタビューVol.2 林智雄さん×古澤洽一さん

「グランミューズインタビュー」の第2回は、連弾を楽しむ林智雄さんと古澤洽一さん。ともに1930年生まれで今年77歳のお二人は幼稚園から中学校まで同じ学校に通った「竹馬の友」。会社を定年退職した後、今から11年前の1996年、ピアノの指導者であり、林智雄さんの奥様でもある林苑子先生の発表会「ピアノデュオおさらい会」で連弾をしたのが「デュオ竹馬」結成のきっかけだ。もともとコンサートに足しげく通う音楽好きのお二人ではあったが、デュオ結成をきっかけに自らピアノを「弾く」ことを始め、シューベルト、ベートーヴェン、ブラームスなど幅広い作曲家のレパートリーを持つに至っている。
「デュオ竹馬」の結成のお話、練習スタイルについてインタビューしてみた。

お互いのパートナーについてどのように思いますか?

「林さんは、フルートを演奏することもあってか、高い音域の譜面を読むのが得意。指が動く彼には、メロディーを任せています。」(古澤さん)
「ピアノ鍵盤の上で、プリモとセコンドということで二人の守備範囲がおさまっていることがうまくいく秘訣ではないでしょうか。年齢が同じ、音楽好きの家庭に育ってきた環境も同じといった共通項があるので、我々は音楽に対する感覚が非常に似ていると思います。」(林さん)

ステップには、5回参加してくださっていますが、本番のステージまではどのように練習されますか?

「二人で10回は合わせの練習をします。本番の1週間前あたりに1~2回、先生(奥様の林苑子先生)のレッスンを受けて、最後の味付けをしてもらいます。味付けがないととんでもない味になるんでね(笑)」

「デュオ竹馬」の今後の目標はありますか?

「年間最低2回はステップに出たいですね。時間がとれる今、最大限にやっていきたいです。」(林さん)
「団塊の世代の方々の目標になりたいですね。『あのじいさんたちもあんなに弾いているのだから自分たちもできるはず』と張り切ってもらいたいと願っています。」(古澤さん)

林智雄さん(左/プリモ)×古澤洽一さん(右/セコンド)
(「デュオ竹馬」でのステップ出場は5回。)ハイドンのセレナーデを演奏するお二人

最後に、林苑子先生から見た「デュオ竹馬」についてコメントをいただいた。
「二人の音楽的個性は同じではありません。古澤さんは、リズムが安定していてきちっと刻んで弾くことができるので、セコンドに向いています。主人は、フルートをやるためか歌うのが上手です。お互い勝手きままにやっているような感じがありますが、それは幼友達の阿吽の呼吸ともいうのでしょうか、うまいところに落ち着くんですね。『ちょっとこうしたらどう?』とアドバイスしてみると、詳しい説明をせずともすっと自然にできたりして、そういう意味でもいいコンビだと思います。」

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