ピティナ・ピアノステップ

横浜夏季地区で学生向けの「スタッフ体験会」を企画

6月2日(日)、港南区民文化センター「ひまわりの郷」ホールで行われた、横浜アンサンブルアソシエステーションの横浜夏季地区では、学生や新人のピアノ講師の方向けに、「スタッフ体験会」が企画されました。

実際に裏方の仕事を経験することで、ピアノ指導者という仕事を多面的に捉え、これからの社会人としての生活をスタートさせる前のまたとない研修の機会にしていただけたようです。

提出された5通のレポートのうち、抜粋・編集したものをお読みいただけます。ごく一部しか紹介できないのが残念です。           

         

インターン生の感想より(1)

横浜アンサンブルアソシエステーションが実施した今回のステップでは、子どもから大人まで、ピアノソロやピアノデュオだけでなく、ピアノとヴァイオリンの共演など、様々な演奏が披露され、又、轟千尋先生が編曲なさったピアノアンサンブルの曲のデモンストレーション演奏が行われたり、と、盛りだくさんな内容の一日でした。

受付の仕事を通して、これから演奏をする参加者の方々をどのように迎えたらよいのか、大事なパスポートを預かるときにどのように扱ったらよいのか、そして、何よりも応対のマナーなどを学ばせていただきました。

集めたパスポートは集計係が回収し、先生方から頂いた講評と照らし合わせ、シール貼りなどの作業を行ったのですが、アドバイザーの先生方から頂いた大事な講評を扱うということと、絶対に間違いがあってはならない仕事なだけに、とても緊張感がありました。

また、アドバイザーの先生方が書かれた講評は、どれも素晴らしく、どのように演奏を聴いていらっしゃるのか、どのようなアドバイスが良いのか、とても勉強になりました。会場の仕事では、直に参加者と触れ合う機会が多く、大事なステージの前ということで緊張している参加者をどのようにケアしていけばよいのか、先生方のお声の掛け方一つ一つがとても勉強になりました。また、様々な曲と様々な演奏を聴けたのは、指導者として活動を始めている私にとって、とても勉強になる機会でしたし、頑張っている参加者の姿を見て、とても刺激になりました。(ピアノ講師:東京音大ピアノ演奏科卒業)

インターン生の感想より(2)

今までステップには出演者として参加していましたが、それとは逆のスタッフという立場に立つことで、どのようにステップが運営されているのか、その舞台裏を身を以て体験することが出来ました。

ステップはもちろん開催日の前までにスタッフの先生方による念入りな準備はあると思いますが、当日のスタッフの方々のチームワークが良くなければ、行程がスムーズに流れていきません。今回のステップはまさしくそういったスタッフの先生方の連帯や臨機応変な対応、更にステップ参加者へのやさしい接し方などがあり、そのような一人一人の働きがあるからこそステップが上手く運営されるのだということが、よく分かりました。

一つ気が付いたことは、ドア係をした際のことですが、演奏中に出入りしようとする人(特に入ろうとする人)が意外と多かったので、コンペのように注意書きの紙を貼った方が良いのではないかと思いました。(沼田理美さん:明治大学1年)

                                 

インターン生の感想より(3)

私が担当したのはアドバイザーの先生方のお茶を用意しお昼の準備をする係りでした。

先生方は45分毎に休憩されるのでその度にお茶、お菓子、お絞りの用意をするのも労力がいりました。冷蔵庫が一階にしかなかったので毎回一階まで降りなければいけませんでした。そしてお昼にはお弁当が全員分あると思っていたのが足りず、急いで買いに行きました。

ハプニングもありましたが、お仕事をしながら初めてお会いした先生方から生徒さんのお話を聞けて楽しくお仕事ができました。

一番困ったことは、「ビデオはどこで撮ったらいいですか?」と聞かれたときです。首からスタッフと書いてある名詞を下げていたら、何を聞いても分かるものだと思って聞かれて当然です。いくらお手伝いをしに来ただけだと言っても、聞かれて困らない程度に把握しておくべきだったと反省しました。(長谷川美咲さん:洗足学園音楽大学1年)

          

インターン生の感想より(4)

私は初めてピティナのステップの会場に行き、普段では体験することのない、裏方の仕事をさせてもらいました。最初のうちは審査員の方のためのお茶やお茶菓子を運んだり受付に必要な机を運んできてセッティングしたりと、とにかく動いていました。私は指示されないと何をしたらいいのか分からなくて、先生方の無駄のない動きにただただ驚かされました。

次に、受付の仕事もしました。すると、出演者の中には緊張している子、全く緊張していなそうな子、楽しそうな子など、様々な子がいました。私が発表会で受付をしてもらっていた時は落ちついてまわりを見るなんてことはできなかったけれど、受付をしている立場だと、まわりがよく見えるし、こんなにも違う気分になれるのだと感じました。また、受付はとにかく笑顔が大切だと思いました。先生方は笑顔で対応していて、出演者に安心感を与えている感じがしました。

緊張していれば最高の演奏はできないし、出演者にとってはリラックス効果になっていると思いました。

裏方の仕事の大変さは大きな演奏会でもどんなに小さな演奏会でもみんな同じだと思います。 どんなに良い演奏者がいてもその人を支える人、演奏できる環境を作る人がいなかったら演奏できないし、たくさんの人に聞いてもらうことができません。今まではそんな風に感じたことはなかったけれど、裏方の手伝いという普段ではできないこの体験を通して感謝しなければいけないのだと気付かされました。

インターン生の感想より(5)

今回ピティナのお手伝いに参加して、まず感じた事は、裏方という仕事がこんなにも大変なんだという事です。いつも自分が出演する立場では、受付時間に会場に行って演奏して講評をもらって帰宅というパターンだったので、こんなにも自分から見えない場所でたくさんの方が動いてくださっているという事に感激しました。

たくさん小さな子供達が出演するために、コミュニケーションを書くとアメがもらえるという工夫はスゴイなと思いました。コミュニケーションカードも、もらえた方は嬉しいし、もっと音楽の楽しさを学ぶ事の出来るいいやり方だなと思いました。

いつも自分が出演するだけだとたくさんの見えない支えが一日を作っている事も分からないし、今回参加させていただいた事でチームワークが必要なんだという事に気付かされ感謝しています。

ただ自分の演奏に対しての結果を気にしてばかりでは周りの事さえ気にせずに、一人で音楽と向き合っているような気がします。

今回裏方という素晴らしいお手伝いをする事が出来て、本当に良かったです。自分が今置かれた環境に感謝したいなとも思いました。たくさんの人が楽しめたり、幸せになれるような演奏をしていきたいです。今回、本当に良い経験が出来て良かったです。本当にありがとうございました。(戸倉 智美さん)

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