グランミューズインタビュー Vol.3 中野正生さん
グランミューズインタビューの第3回目は、中野正生さん(60代/神戸市在住)。中野さんは、一般企業を定年退職後、現在は自宅でガーデン設計事務所を営んでいる。
中野さんのピアノ歴は49年。中2から大学生まで習っていたが、定年退職後、36年のブランクを経てピアノを再開。毎日、朝晩合わせて4時間の練習時間をとるほどピアノに熱中している。今年冬のステップでは、中野さんのアラベスク(シューマン作曲)にアドバイザーの先生のお一人が涙が止まらなかったというエピソードも・・・!
2004年からコンペとステップ合わせて11回もピティナのステージにご参加くださっていますね。どのようなメリットを感じていますか?
「まず審査員やアドバイザーの先生方のコメントが非常に良いことです。『音がきれいですね』といった褒め言葉もあれば、ペダルのタイミングの指摘など詳細なコメントも書いていただけます。またコンペやステップの場で、他の出演者の演奏を聴くのがとても楽しいですね。自分の知らない曲も多数あるので、次に弾きたい曲をその中から発掘する機会になっています。」
月に1回レッスンに通われているそうですね。中野さんがレッスンに求めているのはどういうことでしょうか?
「まず、レッスンに通うことで決められたレッスン日までに課題を持って仕上げると言う目標が出来ることが大きいです。レッスンでは、私が自分の力では解決できないことを教えてもらう場として役立てています。例えば、私にとって難関のペダリングについてです。ソフトペダルの使い方、様々なパターンのペダリングなど。また新曲に取り組む時には、予め指使いや楽譜上の分かりにくい事柄をチェックして、レッスン時に先生から回答を頂くことができます。あとは、レッスン中に先生が実際に演奏してくれるので、良い刺激と感動を受け、曲のイメージをつかむことができます。」
中野さんの今後の目標は何でしょうか?
「現在、アマチュアのピアノサークルに所属していますが、それも含めてお互いに演奏を聴く機会を増やして行きたいですね。私は、ショパン・シューマン・リスト・ラフマニノフといったロマン派の作曲家が好きなので、好きな曲を自分のものにしていきたいです。またいずれは室内楽などアンサンブルも考えています。'あわせもの'をするようになると途中でミスをしても'引き続ける技術'がつくと聞いていますしね。」