ピティナ・ピアノステップ

わたしのステップ遍歴 vol.2 山本正智子さん・長谷川彩希さん

わたしのステップ遍歴
vol.2 山本正智子さん・長谷川彩希さん

ステージ経験を踏むことで「気持ちよく弾きたい」「実力を出し切りたい」というお二人。土持先生は、目に見えないところでコンペとステップでの経験が効いている、とおっしゃいます。

土持恵理美先生(正会員)、山本正智子さん(小5)、長谷川彩希さん(高1)2008年4月26日 継続表彰コンサートに参加

山本さんは、これまで何回くらいステップに参加しましたか。

山本:10回以上です。発表会とかコンクールの前に、受けています。

ステップについて、どう思いますか?

山本:アドバイスしてくれる先生がたくさんいるので良いと思います。リズムのこととか、強弱つけたほうがいいとか、ここは良かったよとか、書いてくれます。悪かったところは、それにあわせて土持先生にレッスンで直してもらったりします。家にメッセージの紙をとっておく場所があって、そこにおいています。

長谷川さんは、昨年30回表彰でしたね!

長谷川:私は、初めて受けたのは小3くらいで、ステップだったんですが、その後は大体がコンクールで、ステップは10回ちょっとかな?私は緊張するタイプですので、大きなステージの前にステップをリハーサルとして使うとやっぱり違います。ステップだと、リラックスして弾けるのがいいと思います。

ステップメッセージにはどういうことが書いてありますか。

長谷川:良いことも悪いことも書いてくれるのでためになります。先生によって言うことが違ったりしますが、とにかく、良いことは取り入れるようにと考えています。

では、4月26日の継続表彰コンサートの選曲について聞かせてください。

山本:私はメンデルスゾーンの無言歌集「プレスト・アジタート」です。先生が3曲か4曲選んでくれて、ひとつひとつ弾いてくれて、その中から自分の気に入った曲を選びました。

山本さんは本番に強いほうですか。

山本:うまくいくときもあるし、だめだーというときもあるし、いろいろ・・・。うまくいったときは、周りの人が褒めてくれます。間違えたとしても、気持ちよく弾ければいいかな、と思います。

どういうときに気持ちよく弾けるのかな?

山本:途中で止まったりとかしないで、ちゃんと最後まで弾ききったときに、そういう気持ちになるんだと思います。

長谷川さんは何を演奏しますか。

長谷川:私はベートーヴェンの「テンペスト」第3楽章です。音高に入学したばかりで、そういうことから、先生に選んでいただきました。

じゃあ、受験が終わってから取り組んだんだね。

長谷川:3月から練習を始めてますので、まだまだで・・・。ここから当日までが勝負です。

最後に、本番への意気込みを一言お願いします。

山本:毎日部分練習をして、上手に、気持ちよく弾きたいと思います。

長谷川:自分らしい演奏、自分が表現したい音楽を出したいです。

楽しみにしていますね!今日はありがとうございました。

指導者/土持恵理美先生のお話

山本正智子ちゃんは去年、浜離宮の継続表彰コンサートでも演奏しました。そのとき、「すごく気持ちよく弾けた」と言ってくれました。これは、本番で実力をほぼ出し切れたことの表れだと思います。
何しろ「本番で実力を出す」ということが大変ですよね。どうしても100%出せないまでも、80~90%は出したい。だから私は、度胸をつけさせるために、ステップを使います。リハーサル代わりに、何度も何度も。100回のレッスンより1回のステージ、と日頃から言い聞かせています。
そうした結果でしょうか、長谷川彩希さんは中学校の合唱コンクールのときに、暗譜もおぼつかなかったのに、本番の冒頭の数小節で床に楽譜が風で落ちちゃった。でも見事に暗譜で弾ききって、ピアノ伴奏の賞をいただいたんです。何事もなかったように弾ききったことに皆さん驚いたのですが、これも目に見えないところでコンペとステップでの経験が活きたのだと思います。
生徒には、いろんなタイプがあります。なかなか練習をしない生徒には、早めにステップの場を与えてしまいます。仕上がっていようがいまいがステージがあれば、大慌てで準備しますから。そのようにして生徒の進度をコントロールします。
仕上がってから参加させようとすると、年間に弾ける曲数が限られてしまいますしね。でも逆に、自分に自信のない生徒の場合は、仕上がってから参加させるように配慮します。
それから、緊張しがちな生徒には、緊張をとるために出す。中学生・高校生なら、部活と試験の邪魔にならないよう、スケジュールをいっしょに考える。それぞれの生徒に合わせて、それぞれのカリキュラムの節目となるタイミングに、ステップを活用しています。

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