ピティナ・ピアノステップ

ステップ訪問記録 - 碧南

目白バロック地区が行われたのと同じ日、174名の皆さんが参加した碧南地区の2日目を訪問してまいりました。
会場は碧南市芸術文化ホール (エメラルドホール)。朝、筆者が敷地に足を踏み入れると、その名にふさわしく緑の草木に包まれたその空間は、ひっそりと静まり返っていました。
しかし、最初の受付時間になると、早くも、ものすごい活気です!運営する三河シーサイドステーションのスタッフの、参加者目線に行き届いた説明と、的確な進行で、憧れのホールでのステージが着々と準備されます。

天井の高いホールはすばらしい音響でした。ともすれば鳴りすぎてしまうピアノをもてあますことが多いのですが、参加者の演奏は適度に抑制が効いており、指導のレベルの高さをうかがわせました。
すでに恒例となった室内楽企画では、ヴァイオリンとチェロとのアンサンブルを実施。アドバイザーの多喜靖美先生の指導により、6月7日の事前リハーサルを経て、8日の本番に臨みます。

どなたかが、この《リハーサルから本番》という流れのうちにおこる参加者の変化を、「お漬け物効果」(一晩ねかせておくと、おいしくなる)と名づけていましたが、言いえて妙、とはこのこと!あらためて室内楽ステップの《教育的な効果》を実感させられます。 杉浦日出夫先生をはじめ、計4人のアドバイザーに見守られた二日間。総計27人の皆さんが、継続表彰を受けられました。

なお、参加者の皆さんの中から、連弾とソロの両方で出場された松井直子さん、二宮由依さんにインタビュー(わたしのステップ遍歴)してみましたので、どうぞそちらもご覧ください!

さて、碧南ステップでは、参加者やアドバイザーの陰で、縁の下の力持ちとなり、手間隙をかけて準備をされたスタッフの皆さんの功績にも注目です!
その目をみはる工夫については、参加者の位置を一目瞭然に知らせる番号札(受付で配ります)、心のこもった交付用封筒への宛名書き(実に達筆!)など・・・、枚挙に暇がありません。
さらに、極めつけはステップコミュニケーション。筆者はこのブログでたびたびコミュニケーションのことを話題に取り上げてきましたが、昨年秋の同地区では何と、321枚のカードが行き交いました。これはたぶん前代未聞でしょう。今回はもはや、計測不能・・・ !
メッセージ交付の時間帯、受付はおおわらわで、一人の参加者の封筒に数枚のコミュニケーションを入れなければならないこともありました。
友達へ、家族へ、指導者へ、見知らぬ人へ。メッセージが交差するごとに、敬意や励まし合いが根をはり、碧南の地を心の緑が豊かに覆いますように、願ってやみません。

次回の三河シーサイドステーションのステップは11月3日に西尾市文化会館小ホールにて開催予定です。

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