ピティナ・ピアノステップ

今年も横浜夏季地区で学生向け「スタッフ体験会」を実施

杉山智恵子先生によるデモンストレーション「 - リズムを歌う - ピアノと打楽器のコラボレーション」が話題になりました横浜夏季地区ですが、実はこの日、昨年に引き続いて、学生の皆さんのための「スタッフ体験会」が行なわれておりました。

スタッフ体験会とは、実施事務局である横浜アンサンブルアソシエステーションが、さまざまな役割があるイベントの裏方を経験することで、社会人としての生活をスタートさせる前の貴重な経験にしてほしい、と始めた企画です。

4人の大学生から、熱い熱いレポートが届きました。スペースの都合で、ごく一部になってしまいますが抜粋して掲載いたします。今後、ステップのひとつの新たな機能・側面として、こういった機会が全国に広がっていけばと願っています。

スタッフ体験レポート(1)
  • (集計係について)私は去年もお手伝いさせていただいたので、去年やった集計の作業の流れはだいたい覚えていたので、スラスラと出来ました。小さい時からたくさんの場数を経て、素晴らしい先生達からのコメントをもらえて、どんどん成長して、いい刺激を受けられていると思うので、ピティナのステップはいいなぁと改めて実感しました。
  • (会場係について)集計とは違って、会場というのは舞台裏ではないので、いつも周りに配慮して、出演してる子供達の足台を準備したり、番号をめくったり、受付と集計とアナウンス(進行)の方々がスムーズで円滑に進められるように連絡事項を伝えたりと、会場係は大変なお仕事でした。
  • (杉山先生のデモについて)大学ではマリンバの人と関わる機会がなかったので、マリンバの音を間近で聴けて感激しました。T.ライリーのキーボードスタディはピアノのみの演奏は聴いた事ありましたが、マリンバが加わっての演奏は初めてだったし、なにより、次々と演奏者が出てくるのが見ている人達を惹きつけるんだなと思いました。
  • (接待について)長時間の審査で大変疲れているのをお飲み物とお菓子で少しでも疲れがとれたらと、色々配慮されているように感じました。机の上には絵ハガキが飾ってあったり、お花が飾ってあったり、(中略)時間内にどれだけスムーズに進められるか、たくさんのスタッフさんの連携プレーで成り立ってるんだなと改めて実感しました。(戸倉智美さん:昭和音大)
スタッフ体験レポート(2)
  • (会場係について)演奏順のプレートや、弾き終わった生徒さんの誘導をしていましたが、それと同時にたくさんの生徒さんの演奏を、演奏者としての自分とは違う精神状態で、客観的に聴くことが出来ました。年齢が大きければ大きいほど、緊張した面持ちが隠せず、小さい生徒さんは親御さんの方が緊張している様子でした。
  • (集計係について)いつも何気なく受け取っていた講評用紙やパスポートも、スタッフの先生方の集中力と細かい作業によって集計されていると、身を持って実感し、これからは少し見方が変わるような気がします。当日のアクシデントも、小さいことから大きなことまで、協力し合いながら、難なく対処されている先生方を見て、本当に凄いと思いました。その場での対応力、そして行動力。それは、どんな場でも必要な力であると思います。
  • 最近、私自身も、演奏会の企画・運営を経験する機会も増えてきて、やはり、演奏会が上手く成功するためには、たくさんの人々の協力が必要であると感じています。演奏者側は、いつも上手く演奏することに頭がいっぱいになり、緊張している状態で、あまり気が付きませんが、上手く演奏出来ている陰には、たくさんの人々の協力が必要なのです。(茂田舞さん:国立音大)
スタッフ体験レポート(3)
  • (会場係について)私は演奏後の参加者の誘導と、舞台上にある番号の入れ替えの作業を任せていただいたのですが、誘導の位置からは演奏者の表情をはっきりと見ることができ、間違えてしまって悲しそうな表情をする人、常にとっても楽しそうな表情で演奏する人など、皆さんが演奏中にどんな表情をして演奏しているのかを見て、演奏中の表情がいかに重要であるかを学びました。
  • 番号の入れ替えのお仕事では、単純に考えれば簡単な仕事に思えますが、そんな簡単に思える仕事でも自分が失敗することによって皆さんに多大な迷惑がかかってしまうことを思うと、とても緊張をしました。また、こちら側からは演奏前の参加者の緊張した表情を見ることができ、緊張する参加者に対し優しく言葉をかけている先生方を見て、感動もしました。
  • (集計係について)パスポートに関しては、スタッフの皆さんが一枚一枚丁寧にシールを貼ってくださっていたことを知り、私もそれを体験することでこの細かく丁寧な作業をミスなく行うことの大変さを理解することが出来ました。参加者の手元に渡る前に何度もシールの貼り間違いなどのミスがないかを確認しましたが、それでもミスはあるもので、単純に思える作業ほど慣れてきたときにミスが出やすいことを知りました。
  • また、今まで舞台に立って演奏をしていた側から見ると、一つの会がスムーズに進行するためにたくさんのスタッフの皆さんが休む暇なく動いてくださっていたことを知り、感謝の気持ちでいっぱいになりました。(梅川奈々さん:玉川大学)
スタッフ体験レポート(4)
  • (受付の仕事について)ステップ参加者を間近で見れたこと、またそのご家族や先生など参加者を取り巻く環境が見れたことが一番大きな収穫でした。予想に反して、お父様方のご来場が多かったことに少し驚きを覚えました。自分が参加者の立場の時は全く気にしたことがなかった部分でしたが、ステップで日頃の成果を発表する子供の姿を見つめるご父兄の方々を見て、発表の場としての意義を強く感じました。
  • (会場係について)主に椅子や足台などのセッティングを手伝わせて頂きました。ベテランのスタッフの先生方の司会や誘導、セッティングなど、臨機応変にてきぱきと働いていらっしゃる姿にとても刺激を受けました。会場にいて一番気になったのは演奏のマナーよりも聴衆の意識でした。演奏が終わった瞬間に緊張を全てほぐしきってしまう行為はやはり、気持ちのよいものではありませんでした。
  • 参加者の方々の向上心やスタッフの先生方、アドバイザーの先生方の教育に対する熱意など、あの空間にいたからこそ感じられたことだと思います。この触発されたことによる思いをエネルギーにして自分の中の可能性をより広げていくことができるようにしたいと思います。 (則行みおさん:東京藝術大学)
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