ピティナ・ピアノステップ

西畑 久美子 先生◇アドバイザー short interview

西畑久美子先生

アドバイザーメッセー枚数ランキングの第4位は、西畑久美子先生です。(12地区、937枚)

ピアノは一人で演奏するもの。でもステップに出ると、ピアノを弾いているのが自分だけでないことがわかり、みんな、どこか晴れ晴れとした気持ちになっているのが、講評の時間などにステージの上からよく見えるそうですよ。
ピアノの発表会も、「みんなでピアノを弾く機会」には違いがありませんが、ステップの場合、自分の知らない人が多く関わりますし、アドバイザーの存在、観客の多さ、といったことから独特の緊張感が生まれるのがよいのではないか、とのことでした。

さて、西畑先生はアドバイスをするときに、参加者の皆さんの演奏が「止まってしまいそうになるところ」に、よく耳を傾けているそうです。それってどういうことでしょう?
西畑先生によれば、耳のいい人、感性のある人は、普段の部屋での練習とはまったく違うステージという空間に立つことで、思いがけない響きを捉えているのだ、といいます。だから、びっくりして止まってしまいそうになるわけです。そこを、「アドバイザーとしてよく聴いて、支えてあげたい。ほめてあげたい。」のだそうです。なるほどー。
また、ピアノを弾く、「自分の体」も、一つの楽器として認識してみよう、というお話もよくするそうです。緊張していると、どうしても体を縮めてしまいがちですが、そこを思い切り開いてみると、響きが変わってくる。どういう表現のときに、どういう手の使い方、足の位置、重心のかけ方をするとよいか、を考える。

「楽譜と鍵盤だけに意識が行かないようにしたいですね」という西畑先生。そういえば先生は、講評のときも、トークコンサートでも、参加者や観客の表情や反応をじっと見て聞き取ろうとしています。自分の演奏だけに溺れず、相手に気を配っていく、というあたり、ご自身の信念を実践されてらっしゃるんですね。

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