ピティナ・ピアノステップ

奈良井 巳城 先生◇アドバイザーshort interview

奈良井巳城先生

メッセージ枚数ランキング第8位は、奈良井巳城先生です。(10地区、877メッセージ) 先生が、ステップの一日のうち、講評のときに共通してよくお話になるのが、「ピアノから席をはずして、その曲を歌ってみること」だそうです。

また、参加者の演奏を見ていて、体の使い方が気になることが多いそうです。「特に年少の皆さんについては、座る位置ですね。その頃の座る位置によって体に無理がかかり、中高生になっても力が抜けない、ということがあるかもしれません」。
「脱力」一般については、世の中にはいろいろな理論、技法が存在していますが、「そういった本の著者であるような人も、はじめからそういう理論を知っていたわけではないでしょう。あくまで、自分も演奏で苦しんだ長年の経験があって、あとから理論として結晶しているわけだから、ただ闇雲にその理論を信じて自分に当てはめるだけでは、うまくいかないと思います」とおっしゃいます。
脱力といっても、人それぞれ、体の癖もありますし、対処法が違うのでしょうね。さらには、体の使い方だけでなく、音楽的なセンスを同時に磨きながら、身体と感性の両輪で考えていくことの重要性も示唆くださいました。「脱力」の境地は、その先にあるのでしょうか・・・。

さて、じつは、奈良井先生が初めてステップでアドバイザーを担当されたのは昨年の5月こと。まだ1年ちょっとしか経っていません。それからほぼ月1回のペースで全国をめぐっていただき、見事(?)8位にランクインされました。
「どうやったらこの人の演奏がよりよくなるか?どうアドバイスすればよいのか?を常に考えながら、集中して聴くことができるので、ステップに行くようになってから耳が肥えてきました」と奈良井先生。アドバイザーにとっても、ステップの現場が勉強の機会になっているとは、われわれとしても嬉しい限りです。

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