おめでとう!継続表彰100回 中村香織さん
5月30日(日)、目白バロックステップの継続表彰の時間。林苑子先生の、「それでは、100回の表彰をいたします」の声に会場がどよめく。
この日、出演者の中村香織さんが、前人未到の100回表彰に到達したのだ。芝崎久美子先生のチェンバロ演奏がこの貴重な授賞シーンに華を添えた。
97年に初めてピティナのステージ(コンペティションのシニア部門、現在のグランミューズ部門)に立った中村さんは、2004年までピティナに関わりがなかった。2回目のステージは2004年のさいたま市のステップとなる。以来、約6年半。1年間まったく参加できなかった時期もあるので、実質5年半での100回達成。驚愕すべきハイペースと言えるだろう。
「楽譜を悶々と家で眺めているのもいいですが、作曲家は、プレゼンテーションするということのために作品を作っている。アマチュアとはいえ、人前で弾くというのが使命だと思っています」という中村さん。
100回のステージの軌跡が記録された記念品を受け取ると「ピティナに参加してからは、弾いている生活が当たり前になってきました。ステップ中毒なんです。ステップが入っていない週末があると、いらいらして寂しくなってくる」と会場を笑わせた。中村さんには、記念品と継続表彰賞状のほか、副賞としてステップ参加券が贈られた。
100回目のステージにこの地区を選んだ理由も明かされた。雑司ヶ谷は近くに勤務先があるゆかりの地。林苑子先生に「ステップ中毒の中村さんは、実は内科のお医者様です」と紹介されると、たゆまぬ精進を続けるその姿に、会場は賛辞の拍手で沸き返った。
中村香織さんの話
100回の中には、暗譜がとんでしまい、楽譜を舞台の下まで取りに行ったような失敗もありましたが、いつの間にかここまでこれたという感じです。 60回を越えると、あがっていることはあがっているんですが、演奏が破たんするようなことも減って、90回をこえたら、ステージが楽しみだな、前の日に思えるようになりました。またこれで150回となったときに、どんな変化が起きるのか自分でもわからないです。