課題曲ワンポイントアドバイス vol.4 丹内 真弓 先生
<4>クラシック曲をポピュラーアレンジ!
最近、出版物も多く、素敵なアレンジも増えてきました。名曲がアレンジされていると、原曲がわかるだけに、いかにオシャレなサウンドになっているか、すぐわかりますし、CD付きの楽譜も多々あるので、取り組みやすくなっています。クラシックのテクニックを十分に活かしてどんどんステップで活用していただきたいと思います。流行に左右されない、一生もののレパートリーになること請け合いです。
クラシック作曲家が書くジャズ
話題になっているところでは、ロシアの作曲家、カプースチン。ギロック、キャサリンロリン、こちらはステップ課題曲にもなっています。クラシックの作曲家作品とあって、なにかと身近に感じていただいているようでステップでの選曲されることも多いです。
クラッシック曲の多様なアレンジに注目
原曲がオーケストラであったり、いろんな編成で書かれた曲をピアノ用にアレンジしたものは、古今東西たくさん存在しています。クラシックの世界でもよく行われ、ピアノは音域が広いため、オケの代用として、バレエ、ミュージカルなどの舞台稽古にもよく使われています。
クラシック要素のポピュラーアレンジ曲~ステップ課題曲の中から
フランス民謡「トゥインクルロック」
キャサリンロリン作曲「3拍子のジャンプ」
ステップでは人気のあるレパートリーです。ジャズワルツの軽やかさを出しましょう。
ギロック作曲「ダウンタウンビート」
男の子に人気あります。ブルースが効いた粋なサウンドです。
バッハ作曲「インベンション1番」連弾
ジャズ風に、スイングしてスリリングに掛け合いする連弾です。
カプースチン作曲「24のプレリュードより第18番」
ピアノテクニックが相当必要ですが弾けるとかっこいいのでレパートリーには持っておくとよいですよ。
P.F.ミニョーネ作曲「コンガータ」
音数が多くなってくるので、ガンガンになりがちです。音バランスの整理整頓と和声の流れも把握して演奏するとすっきり粋に聞えてきます。
もっとクラシックポピュラーアレンジ堪能したい方はこちら(中級レベル以上)
オーケストラものをピアノソロで演奏できる心地よさは格別です。曲によって、原曲に近いものと、ポピュラー風オシャレなサウンドになっているものがありどれも満足度は高いです。
悲愴ソナタ、ショパンノクターン、ハンガリー舞曲4番などが入っています。クラシックでありながら、一味違う素敵なアレンジに。
初めてジャズに挑戦する方から現在演奏されている方まで、ハイセンスなアレンジでクラシックの名曲が楽しめます。
モーツァルトはジャズにするととても小粋でオシャレさが増すように思います。レンストランでの演奏にも最適!
「子犬のワルツ」がオススメです。いろんな音域にメロディーがはいっています。チワワの様な子犬おっとりした性格の犬、活発で元気な犬、が居るそうです、おもしろい!
ガーシュインの名曲でごきげん度No.1!
「バッハインベンション1番」はジャズ風でスリリング「バッハインベンション4番」は、ラテン系で気分はブエナビスタソシアルクラブ!
全5回の連載はこちらから
たんないまゆみ◎東京音楽大学ピアノ科卒、当協会正会員、ステップ課題曲選定委員。作曲家・ピアニストとして教材、楽譜出版物、音楽データ制作多数。各地でポピュラー演奏&指導に関するセミナーも展開中。