わたしのステップ遍歴 vol.5 松井直子さん・二宮由依さん
幼稚園からずっと友達という松井直子さんと二宮由依さん。小学校に入ってからは、ずっとデュエットを組んでいたそうです。今回は、三河シーサイドステーションのステップでの常連メンバー、ということで取材を申し込みました。
二人はこの春から中学生として何かと忙しい日々ですが、碧南地区に出場されたこの日、ソロでの演奏に加え、連弾曲「思い出のはじまり」を披露してくれました。
二宮さんは昨年、20回の継続表彰を受けられましたね。ステップに参加されていかがですか。
二宮:コンペと比べると、ずっと楽しい雰囲気です。碧南は、ステップコミュニケーションがとても盛んに使われていて、これで知らない人ともつながりができるんです。
いつか、毎年この地区に出ているおじさんにコミュニケーションを書いたら、手紙が戻ってきて、アイスクリームを買える券ももらってしまいました!
なんと、二人が幼稚園からずっと友達というのもすごいけど、おじさんと友達になるというのもすごいね。松井さんはもう25回の継続表彰を受けられたようですね。
松井:はい、コンクールはちょっと緊張しますが、ステップだと、皆が聞いてくれるのが嬉しいな、という感じがします。 それに、同じくらいの年頃の人ばかりでなく、小さい子どもや、おじさんの演奏を聞けるのが楽しいです。さっき由依ちゃんの言っていたおじさんの演奏は、最初に登場するところから、「みんな、聴いてね!」っていう感じで、とても面白かったです。
アドバイザーに書いてもらったメッセージで何か覚えていることはある?
二宮:連弾で「きれいな演奏です」とか「二人は《あうん》の呼吸だね」とか書かれていたことがあって、すごく嬉しかったです。
松井:私はどうしても本番で間違えることが多くて、ステップだと、ミスについて書かれるだけでなくて、ミスの直し方も書いてくれるので、それが役に立ちました。 もちろん、ここがよかったとか、書いてもらえるのも嬉しくて、いつも「次もがんばろう」と思います。
なるほど、その辺は明らかにコンクールとは違った書き方なんですね。さて、今日は本当に素敵なホールでの演奏でしたが、ホールで弾いたことで、何か見えてきた課題はありますか?
松井:家で、ついお母さんに「本当に弾けるかな」と訴えたり、そういう心配な状態だと、本番になると、必ず、間違えてしまいます。
いつも自分で安心して弾けるようになれば、本番になっても違うと思います。それがステップに参加してみるとよくわかります。
二宮:私は、間違えずに弾けたところはよかったけど、今日のアドバイザーの先生方がどう思っているかを考えてしまって、曲に集中できませんでした。まだまだです。もっとのびのび弾けるようにしたいです。
ところで、先ほど、連弾を弾く前の司会者から読み上げてもらうコメントの中で、「ふたりで曲を選んだ」ということでしたが?
松井:実は、中学校に入ってからもデュオを続けられるかどうか心配でした。いつもは先生に曲を選んでもらっていましたが、時間もないし、好きな曲を弾いたほうがいいということになって、それぞれコンペの課題曲CDを聴いて選ぶことにしました。そうしたらお互いに同じ曲を選んできたんです。
さすが「あうんの呼吸」のお二人ですね!もう教室の中でもすっかり先輩格で、年下のみんなにアドバイスできるような立場になっていると思いますが、これからの目標はなんですか?
二宮:私は音楽が好きなので、将来は音楽の道に進みたいと思っています。だから弾くだけじゃなくて、ソルフェージュや聴音もちゃんとやって勉強します。
松井:私も音楽が好きなので、大きくなったらピアノの先生になって、小さい子といっしょに音楽をやりたい。もっとピアノを安心して堂々と弾けるようになって、小さい子からも、信頼してもらえる先生になりたいです。
二宮:私はピアニストになりたいです!
おふたりとも、力強い宣言、どうもありがとう!